福島シリーズ②ー福島原発に最も近い駅・大野駅
テーマ:未だに感じる原発事故の凄まじさ
前回のブログで、双葉駅周辺についての紹介をしました。
双葉駅周辺は津波の被害がすごかったということを実感しました。そして、原発事故による影響が現在も続いており、立ち入りできる場所も限られています。観光する際に十分注意していく必要があります。
しかし、原発事故による影響は双葉駅より大きい駅があります。
それが、大野駅です。
こちらも駅舎がかなり綺麗になりました。
こちらの駅も、特急ひたちの停車駅となっています。
しかし、こちらの駅周辺は双葉駅と同様、立ち入ることのできる場所が限られています。むしろ、大野駅のほうが断然厳しい様子です。
〇 東口
大野駅の東口には、車がたくさん止めることのできるロータリーがあります。
しかし、そのロータリーから先へ行くことは一切できなくなっています。
あらゆるところに柵が建てられて先へ進めなくされており、また、「期間困難区域につき立ち入り禁止」というような看板が建てられている場所もありました。
テレビでこのような場所は何回を見たことはありますが、自分の足でこのような場所に来る日がくるとは…という気持ちになりました。そして、まだ故郷に帰ってこれない人もたくさんいるのだと…。
双葉駅周辺以上の深刻さを感じてしまいました。しかし、西口もかなりの深刻さでした。
〇 西口
西口からは、大熊町役場へは行けることができるようです。
西口のほうへ行くと、どうやら商店街があったようです。しかし、そこも「帰還困難区域」になってしまっているため、立ち入ることができません。歩ける道は限られてしまっています。
このように、両サイドに柵で入れない建物を臨みながら少しの距離ですが歩いてみました。
町が閉鎖されている状態…という感じですかね。
そういえば大野駅で下車した人は私以外に1人もいませんでした。改札くぐって待合室みたいなところで1人デスクワークしている方がいらっしゃいましたが、外を歩いている人は私以外に誰もいませんでした。人はいましたが、工事に携わっている方々のみでした。
車はたくさん通っていましたが、大半は工事に関係する車でした。復興にはまだまだ時間がかかりそうですね…。
主要道の道もこんな感じでした。
15~20分ほど歩くとこのような場所にたどり着きました。
目の前には綺麗なイチョウ並木が広がっていました。しかし、これをゆっくり眺めることができる人はほとんどいないでしょう。
きっと、このような時期になるとここを訪れる地元の方はたくさんいることだと思います。しかし、私がいったときはそのような人は誰もいませんでした…。
大野駅は1面1線の駅です。
どうやら昔は2線だった様子ですが、今は減らされて1線になったのかな、というところです。
減らされた線は代行バスが走っていたようですが…。
2回にわたって双葉・大野の紹介をしました。
復興の状態はどんなものかについて、自分の足で見ることができてよかったと思っています。このような場所があるということを忘れずに、これからも日本の様々なところへ行こうと思います。