千葉シリーズ③ーJR外房線の秘境駅?行川アイランド

テーマ:廃墟感が怖さを揺さぶる行川

 

最近、栃木県ばっかり紹介して、肝心の地元である千葉県をすっかりほったらかしにしてしまったので、今回は初心を改めて千葉県のご紹介を行いますね(笑)

しかし、今回はどちらかというとマイナーなところですかね…?

 

 

さて、突然ですが皆さんは行川アイランド駅」をご存じでしょうか?

名前の雰囲気からすると、何かしらのテーマパークがあるのでは?と思う方がいらっしゃると思います。確かに、テーマパークはありました。過去形です。

 

行川アイランドはかつて、千葉県の勝浦市に位置していたテーマパークでした。

wikipediaによるとですが、行川アイランドは、南国系の動物・鳥類や熱帯植物・プール・ホテル・野外ステージが整備された一大リゾート地として開発・運営されていたみたいです。特に行川アイランドはフラミンゴのショーなどで大変有名だったそうです。

 

しかし、行川アイランドが開発されて年がたつごとに周辺に鴨川シーワールドマザー牧場などが開園され、さらにバブル崩壊などの影響によって入場者数が激減してしまい、維持ができないとのことで2001年に閉園となってしまいました。そして現在は、その跡地と最寄りの駅が残っているという状態です。

 

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行川アイランド

こちらが現在の行川アイランド駅となります。もちろん、無人駅となっております。

列車は約1時間に1本、周りに家もほとんどないことから、利用する方はほとんどいません。どうやら1日に20人利用するかどうかほどみたいですよ。

しかし、写真を見ると駅舎が綺麗であるという印象を受けますよね。10年ちょっと前に改良したみたいです。

何も知らない人が興味本位でこの駅で降りてしまうと、痛い目にあうかと思います…(笑)

 

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行川アイランド跡1

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行川アイランド跡2

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行川アイランド跡3

駐車場中心に回ってみましたが、本当に過去の栄光がすっかりと消えてしまっているという印象を受けました。とにかく、幽霊みたいな何かが出そうで怖かったですね。夜にここら辺歩く事=肝試ししている、と同じことと言っても過言ではないかと思います…

心霊のうわさも聞きますからね…。

 

 

しかし、鉄道界隈ではそのような駅を珍しがって訪れる方が割といるんですよね…(笑)

駅についたら駅名標と駅舎をとってすぐに次の駅へ向かう、ということだと思いますが(笑)

行川アイランドが閉園になった今も、駅名を変更することなく「行川アイランド駅」を貫いています。しかし、その行川アイランドの跡地に動きが出ています。

それは、勝浦シーサイドパークリゾートの計画です。

どうやら、跡地にホテルや運動広場などを作り、リゾート地をはかるのだとか。これからどのように事業がすすんでいくか注目ですね。

もし、成したら駅名も変わるのですかね…?分からないですがそこにも注目ということにしましょう(笑)。

 

 

さて、行川アイランドというとどうしても跡地に目がいきがちですが、実はもう一つ挙がっているものがあります。それは、おせんころがしです。

これは、歴史に関係するものですね。

 

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おせんころがし

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おせんころがしから見る海

そもそもこのおせんころがしとは何か、近くにあった説明をもとに紹介します。

 

かつて、豪族の一人娘であった「お仙」が年貢に苦しむ農民に心を痛め、父を説得していましたが、父はそれを聞いてくれませんでした。そんな中、領民が父の殺害を計画していることをお仙は知り、何と父の身代わりとなって領民に断崖から海に投げ込まれたとか。農民は翌朝まで投げ込んだものが身代わりとなっていたお仙だったということを知らず、それを悔やんで地蔵尊を建てて供養をした、という話があるそうです。

これを聞くとかなり心が痛くなりますよね。

写真では伝わり切らないと思いますが、地蔵尊から海まで、かなりの高さがあり、本当に断崖絶壁状態です。ここから海に投げらされたら確実に死ぬレベルです。

 

そのような歴史に触れるために行川アイランド駅に降り立つのもよさそうです。

このおせんころがしは、駅を出たら右へ進み、トンネルの手前で左手にある道を進めばたどりつけます。徒歩10分くらいで到着しますので、それほど遠くないです。

 

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賑わっていた行川はすっかり消えてしまいましたが、このような寂しい気持ちに触れるためにあえて行川アイランド駅を訪れてぶらぶらするのもよいと思います。

そのような場所は、そんなにありませんよね…。貴重な場所だと私は考えています。

 

 

 

〇 隣駅の安房小湊駅周辺

実は私は行川アイランド駅に降り立ったというより、隣駅の安房小湊駅に降り立って行川アイランド駅まで歩いたということをしていました。行川アイランド駅周辺に1時間も滞在する用事がなにせないもので…(笑)

 

この安房小湊駅周辺は見どころがあります。なんといっても、

・誕生寺

・鯛ノ浦

この二つですかね、どちらも日蓮宗で有名な日蓮にゆかりがあります。

 

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安房小湊

安房小湊駅は、東京駅から特急わかしお号で1本でアクセスすることのできる駅です(勝浦行きを除く)。JR外房線の終点駅である安房鴨川駅と同じく、鴨川市の観光の拠点の一つの駅となっています。

 

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駅近くの海岸

駅から出て少し歩くとこのような景色のところへ。

行川アイランド駅周辺は断崖絶壁のところでしたので、海へ行くことができませんでしたが、安房小湊駅周辺は断崖ではないため、海に直接触れることができます。ここもまた、リゾート地となっています。

 

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誕生寺

この誕生時は、日蓮が住んでいた生家跡に造られたものです。鴨川の観光地の一つとなっているので、千葉県の歴史を味わうのにぜひ寄ってほしいところです。

 

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誕生寺 入り口

ちなみに、日蓮が生まれた年は1222年、そして今は2020年。

ということは、あと2年で日蓮が生まれてちょうど800年となるのです!

おそらく、大胆なイベントが行われるのかな…と勝手に思っています(笑)。

誕生寺は安房小湊駅から徒歩15~20分ほどで到着します。

 

また、同じくらいの時間で行ける場所が、鯛ノ浦です。

名前の通り、鯛がたくさんいるところです。

この鯛ノ浦には、不思議なことがあります。

 

鯛はどちらかというと、深い海に生息する魚です。

しかし、鯛ノ浦は浅い海であるのにも関わらず、そこに鯛が生息しています。しかも、その理由が分からないとか…。不思議なことがあるのですねぇ…。

 

また、鯛を「日蓮聖人の化身」としれ神聖して守ってきたのだとか。

たしか、鯛ノ浦周辺では鯛を捕ることができなかったような…。

 

鯛ノ浦では遊覧船があります。

それに乗車して鯛の観察ができます。ただ、どうやら見れるかどうかは運らしいですよ…?

 

安房鴨川だけであく、安房小湊にも見どころがたくさんあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいな。

 

 

安房小湊駅~行川アイランド

さて、こちらをやる人はほとんどいませんが、安房小湊駅から行川アイランド駅までの約50分ほどのウオーキングです(笑)。

普通は国道128号でいくと思われますが、その南にある細い道で行川アイランド駅へ向かいました。

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道中のトンネル

最初は森の中を歩いていくという様子です。

その途中に上のようなトンネルに遭遇します…。最初見たときはめっちゃ怖かったですね…(笑)

ちなみに、トンネルの直前まで行くとトンネルの出口が見えるので、恐怖感は一気になくなりました(笑)

 

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トンネルの中

でも、トンネルの中がなかなか…でしたね(笑)。

歩いている人はほとんどいませんが(道中誰とも会わなかった)、車はたまーに通りかかったりしたので、狭い道の中、車に進路を譲りながらトンネルの中を進んでいきました。

 

そして、トンネルを抜けると…

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トンネルを抜けて結構歩いたところのような気がしますが、このような景色と遭遇します。

左側が絶壁、右側が海となっています。私は気に入っている景色ですが、知っている人は地元の人でもなかなかいない?という印象です。釣り人の方がここを訪れて釣りをする人がたくさんいたという様子です。

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上から見る海の景色は本当に綺麗でしたよ!

快晴の天気の日だったら、きっとキラキラな海の景色を見ることができるのだろうな…と思います。

 

 

さて、今回は勝浦市行川アイランド駅、鴨川市安房小湊駅の紹介でした。房総方面はなかなか行きにくいと感じる方がもしかしたらたくさんいらっしゃると思いますが、房総半島には思っている以上に魅力がたくさん詰まっていますよ!ぜひ、お立ち寄りくださいね!!

 

 

 

アクセス方法

東京駅      7:15発 JR特急わかしお1号・勝浦行

勝浦駅      8:46着

         8:48発 JR外房線安房鴨川行き

行川アイランド 9:02着

安房小湊    9:07着

 

料金(行川アイランド駅):3,870円(3,340円)

乗車券1,980円+指定席1,890円(自由席1,360円)

 

安房小湊駅までの場合、乗車券料金330円追加