青森シリーズ④ー本州最北端の駅・下北駅から行ける地獄
この写真を見て、どのようなことを想像するでしょうか。
私はここを訪れたとき、人間の世界とは違う世界にいるような感覚を覚えました。地獄のような世界と似たようなところと思ったりもしました。
ここはどこかというと、恐山です。字から怖そうな場所ですね…。
最寄り駅はJR大湊線の下北駅、本州最北端の駅になります。そこから路線バスに乗って恐山に向かいます。電車・バスともにびっくりするくらい便がないので計画を立てる際は十分お気をつけてくださいませ。
JR大湊線、いわゆる「飛び地」なんですよね。
というのも、JR大湊線から他のJR路線に接続していません。かつては野辺地駅でJR東北本線と接続していましたが、東北新幹線の延伸により、JR東北本線のうち盛岡~青森間が第三セクターが運営するという形になりました。(盛岡~目時がIGRいわて銀河鉄道、目時~青森が青い森鉄道)
また、東北地方のJR路線は何かと愛称がつけられています。JR大湊線の場合は、「はまなすベイライン大湊線」という名前がつけられています。他の路線ではどのような愛称がつけられているのか、調べてみるのもよさそうですね。
ということで、恐山の話に戻ります。
下北駅前のバス停から約40分かけて恐山に向かいます。
なお、恐山方面のバスは季節運行となります。普段は5月~10月の間のみの運行になるとのことなので、十分気を付けてください。
バス停から降りて早速見える湖が宇曽利湖(カルデラ湖)になります。
ここに来て見ると、普通の湖だなと思っていましたが、恐山に入ると私はこの湖に対する考えが変わったように思いました。それは後程説明することにしましょう。
〇 恐山とは…?
恐山は、比叡山・高野山とともに日本三大霊場とされているところであり、中に恐山菩提寺があります。死者の魂が集まる山として知られ、イタコの口寄せで有名な場所になっています。
死者の霊を呼び起こし、亡くなった人と対話をすることができるような体験をすることができます。夏のある日に行われているそうです。
このように考えると、恐山は死者の世界に近い場所である、という印象を私はもってしまいますね。
恐山の中はこんな感じの景色が広がっています。
山という感じも確かにありましたが、死者の世界に近い場所という意識をもってしまうと、違った印象をもってしまうような気がしました。ちなみに、一部の地面は触るとやけどしてしまいそうなほど、熱いところがあるので注意が必要です。
こちらの宇曽利湖は恐山の中から撮影したものです。
水の色が澄んでいて綺麗でした。それは恐山に入る前に見たときもそうでしたが。
しかし、いざ恐山のなかを散策したあとにこの景色を見てしまうと、この水を触ると火傷するんじゃないか、その湖から地獄に行けるのではないか、など変なことを考えてしまうものです。ちなみに、水は普通に冷たかったです(笑)。
なんだか不思議な感じで恐山を観光してしまいましたね。ただでさえ行きにくい場所であり、ある意味神聖な場所であるという実感を湧きました。
ちなみに、入り口に入るとすぐにこのような小屋を見つけることができます。
これは何かというと、ちょっとした温泉施設です。
この中で、恐山の温泉を堪能することができます。写真は男湯ですが、女湯もあったはずです。
ちなみに熱かったです(ちなむ必要もない気がしますが笑)。
地獄のような世界を堪能したあとは、近くの食事処で、これは…そばだったかな?をいただきました。私が恐山に行ったのは9月でまだ暑さが残っているときでしたので、ここで冷たいそばを堪能して最高でしたね(笑)。
こんな形で恐山を後にし、再び下北駅へと戻り、恐山の観光を終えました。
※おまけ
記事の最初に、恐山の最寄り駅の下北駅は本州最北端の駅であるということを言いましたが、下北駅は実はJR大湊線の終点駅ではありません。下北駅のお隣の大湊駅が真の終点駅となります。
ということで、せっかくなので大湊駅にも行ってきました。
こんな温かい言葉をもらって、私は大湊駅を後にし、八戸・二戸・盛岡駅を経由して東北新幹線で船橋に帰ります。
ここまで、3回連続で青森シリーズの記事を書かせていただきました。
青森はまだ、弘前・三厩周辺に行ったことがないので、その地を訪れたいですね。
また青森に行ける日を待とうと思います。
次回のブログは先日行った足柄駅乗り換えについて述べていこうかと思います。