飯田線の秘境駅②ー小和田駅(本州最強の秘境駅)

テーマ:初心者は訪れてはいけない秘境駅小和田駅

 

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小和田駅

飯田線秘境駅シリーズ2つめは小和田駅です。

改めて見ると、小和田駅静岡県なんですよね…。

小和田駅は愛知・長野・静岡の3つの県の境が集中している場所であります。

 

前回の秘境駅シリーズで為栗駅を紹介しましたが、私はその為栗駅を訪れた後にこの小和田駅を訪れました。この小和田駅においても約1時間程度の散策を行いました。ちなみに、この小和田駅のときも為栗駅と同じく、私以外に降りた人はいませんでした。

(しかし、小和田駅から出るときに乗った電車から降りた人が1人いたな…)

 

この頃、為栗、半家、大歩危などといったど田舎駅の紹介をしてしまっているので、この風景の写真を改めたところで、とんだど田舎だな~と思うことがあまりなくなりました…(笑)

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小和田駅・駅舎

小和田駅の駅舎には何やら興味深いものが…

小和田駅発ラブストーリー 花嫁号

これは何かというと、皇太子徳仁親王と皇太子妃雅子の結婚(今の天皇陛下・皇后)に由来するものであります。皇太子妃様の旧姓が小和田(おわだ)と、読み方は違うものの(駅名はこわだ)、漢字が同じ表記であるとして恋愛成就などといったことを狙いとして人が来たのだそうです。そして実際に、小和田駅で結婚式を行ったカップルもいたのだそうです。今となっては信じられない話なのですが…

 

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ベンチ

上の写真のベンチは、その結婚の記念のために作られたらしいですが、おそらくそれ目当てに訪れる人は、真のもの好きしかいないことでしょう…。

 

さて、為栗駅周辺も家があったわけではありませんが、県道1号線に出るためのしっかりとした道路は駅を出て橋を渡ればありました。しかし、小和田駅周辺にはそのような道路が一切ありません。

まず、小和田駅の近くにある集落は駅からおよそ6km離れているところにあります。この時点で徒歩1時間以上はかかることが確定です。

そして、小和田駅からちゃんとした道が出ていないと書きましたが、

 

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小和田駅~集落までの道のり 1

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小和田駅~集落までの道のり 2

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小和田駅~集落までの道のり 3

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小和田駅~集落までの道のり 4

はっきりいって、これは登山している感覚とほぼ変わりません。

私は、その集落まで行くことはしませんでしたが、チャレンジしたいという人は相当あれこれのことを考えて実行する必要があります。

どのくらい時間がかかると予想すればよいか、歩くのに必要な食料・水分を持っているか、歩くのにふさわしい服装であるか、緊急事態が起きた時の対応策を考えてあるか、どの電車で帰る計画であるか、引き返す勇気をもてているか

など、後は怪我をしないための対策もしっかりとる必要があります。

 

あと、(獣)道を歩いていると、よくクマに関する看板を見かけます。

小和田駅周辺は熊の目撃情報があるみたいなので、鈴を持ち歩く・万が一クマと出会ったときの対処法について知る(ゆっくりと後ずさりするなど)もよく知っておきましょう。

 

といつつ、実をいうと私も熊を獣道を歩いている時に目撃しました。

熊は山の上にいたので、私の存在に気付いていたかは分かりませんが、特に問題になることなく無事に駅に戻ることができましたが、万が一のことをしっかり考えて行動できるようにしましょう。秘境駅をなめてかかってはいけません。

熊に関しては、大井川鐡道の尾盛駅も注意しなければならなかったはずです。一度も乗ったことないので、詳しくはいえませんが…。

 

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廃れた車

これは小和田駅のすぐ近くに見かけるものですが、このように捨てられている車を見ることができます。集落方面に15分ほど歩くと同じ様子のバイクを見ることもできます。これを見ると、小和田は捨てられた世界なのか…と考えてしまいます。

 

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小和田から見る天竜

しかし、このような時間の止まったような景色とは裏腹に、天竜川の絶景も見ることができます。この小和田もなかなかの景色を見ることができます。天竜川も小和田駅から比較的に近いところで見ることはできますが、足場の悪いところを通らなければならない場所もあるので注意が必要です。

 

小和田駅を訪れての感想>

前回紹介した為栗駅は、為栗の絶景を独り占めできてなんて贅沢なんだ!という感覚を味わうことができましたが、小和田駅は別で、誰かいないとかなり不安で怖いという印象の方が強かったです。

特に、獣道を歩いている時に何か緊急事態が起きたとしても誰かに対処してもらうことができません。ある意味、生命に関わる行為を行っているといわれても仕方ないと思われてもおかしくありません。正直にいって、もう一度小和田駅に訪れようとは考えていません(笑)。飯田線に乗ることは1回くらいはあるかもしれませんが、車内から見ます…(笑)。

 

秘境駅巡りをはじめて2駅目に訪れる場所…ではなかったかな(^^;)

 

次の秘境駅シリーズで飯田線は区切ります。次は田本駅を経験を交えて紹介してまいります。